Global Graphics Software
デジタル印刷のための革新的なコアテクノロジ

ニュースリリース

ケンブリッジ (英国)、2016/03/02

GLOBAL GRAPHICS、Harlequin RIPバージョン11をリリース

インクジェット印刷機への深化した制御とラベル&パッケージング用の新機能を提供

印刷業界で、最も実績あるデジタル印刷機をドライブするソフトウエアエンジンであるHarlequin RIP®のメジャーアップグレード版が本日リリースされました。

高速性だけでなくその出力品質で評判の高いHarlequin RIPは、デザインとプリプレスデータを印刷できるページ形式に変換し、印刷機に供給します。 広範なPDFデザインツールと互換性があり、業界標準に準拠しております。

新バージョンであるHarlequin 11は、インクジェット出力品質を改善するための新機能を搭載することで出力品質の基準を高め、さらに多くのバリアブルデータ印刷制御に対応し、そしてラベルとパッケージングアプリケーション用の新機能を搭載しました。

Global GraphicsのCTO Martin Bailey氏は「Global Graphicsは、プロダクション印刷において、その最高速で最高品質を提供するレンダリングエンジンとしてのゆるぎない位置を維持するために、Harlequin RIPを継続的に強化しております。当社の成功は、OEMパートナーが顧客に感動を与える製品を出荷することを如何に支援できるかにかかっていることを知っており、バージョン11では、特に顧客リクエスト、もしくは当社独自の調査により特定された実印刷環境で発生している問題点に取り組むように開発されました。」と述べております。

Harlequin 11は2つのエディションで利用できます: Harlequin Host Renderer 11は、大量デジタルプロダクション環境で使用されるデジタルフロントエンドで使用されます。そしてHarlequin MultiRIP 11は、コンベンショナルそしてライトプロダクション印刷向けの製品です。

Harlequin Host Renderer 11

Harlequin Host Renderer 11は、デジタルフロントエンド(DFE)の不可欠なコンポーネントとして、HP社のPageWideプレスのような高性能プリンタをドライブしております。 新機能には以下が含まれます。

  • インクジェット出力品質の向上: インクジェット印刷機のメーカーはメカ的な改良で達成できる品質の上限に達しつつあり、Global Graphics Softwareのソフトウエアに切り替え更なる改良を進めております。マルチレベルハーフトーンをチューニングするプロセスであるHarlequin Multi-level Digital Screening技術(”GLOBAL GRAPHICS、DRUPAの開幕に合わせインクジェットの印刷品質基準を向上”という別プレスリリースを参照ください。)により、印刷が難しいメディア上でも出力品質は著しく向上します。この機能は、スタンドアローン製品としても利用可能であり、それはEsko社やEFI社を含めサードベンダーのワークフローツールと互換性があります。
  • より高速なバリアブルデータ印刷:Harlequin RIPには、PDF/VTやPDFとして保存されたバリアブルデータの処理を高速化するHarlequin VariData™がすでに搭載されていますが、Harlequin 11では、同一のグラフィックスが単一ページ内で複数再利用されていても一度のレンダリングで対応する新機能に対応しています。この機能は、ページレイアウトが柔軟に変化する場合、もしくはダイレクトメールやラベルの多くのインスタンスが単一のPDFページ内に面付けされる場合に特に効果があります。もしPDF/VTファイルが「PDF/VTヒント」(ISO規格で規定)を使用して作られていれば、処理スピードはさらに速くなります。Global GraphicsではHarlequin 11がこれらヒント情報を初めて扱うことができるRIPだと信じています。 また、Global GraphicsはPDF/VTの主要なエクスパートの一社です。(Do PDF/VT Rightを参照)

Harlequin MultiRIP 11

Harlequin MultiRIPは、世界中で数千台の装置上で稼働しています。Harlequin MultiRIP 11にアップグレードした印刷サービスプロバイダは、以下に示す多くの新しい生産性向上機能により利益を得る事ができます。

  • 重いイメージを含むジョブにターゲットを絞った性能改善は、シングルRIPにより処理されるライトプロダクション印刷では、ページラスタデータは今までよりも迅速に印刷機に送られ、生産性を向上させるので、サービスプロバイダはより多くのジョブが処理できるようになります。
  • イメージスナッピングによる品質向上;多くのデザインやコンポジションツールは、PostScript®やPDFを生成する時に、一つの大きなイメージを多くのタイルに分割する傾向があります。 時として、これらタイルが期待通りに接続されない場合があり、出力に細い白いラインが現れることがあります。自動化されたスナッピング処理は、このような問題点を自動的に検出し、タイル位置を修正することによりこの問題を回避します。

ラベルとパッケージング用の新機能

ブランドカラーマッチングとフレキソ用のスクリーン、オフセットとデジタルプロダクション向けの既存機能に加え、Harlequin 11では以下の機能も提供します:

  • 指定されたスポットセパレーションをインターセプトしエキスポートするHarlequin Contour Processor™。多くのパッケージングとラベルジョブでは、切り取り線やその他の技術的な目的でセパレーションを使用しており、しばしば校正目的で印刷する必要があったり、印刷とプリカットされたメディアとの位置合わせに使われたり、もしくは後処理での切り取り用途で使用されます。これらセパレーションは、プロダクション印刷用としてはラスタから除外される必要があります。この機能はまた、大判プロッター/カッター用にとても便利です。
  • ホワイト、ニス、メタリック用オーバープリントのオーバーライド:いくつかの特定カララント(colorant)は他のカララントをノックアウトすべきでありません。もしくは、特定カララントは他のカララントからノックアウトされるべきではありません。たとえばニスは決して他のカララントをノックアウトするべきではありません。また他のカラーの下にあるホワイトインクは他のインクの「リアル」なグラフィックスによってノックアウトされるべきではありません。Harlequin 11は、これらオーバープリント制御を可能にする設定を持っております。

Harlequinを採用しているプレスベンダーや印刷業者には、HP Indigo、HP PageWide Press、Canon、Delphax、Global Inkjet Systems、Quad Graphicsが含まれます。Harlequin Host Renderer 11の評価を希望されるプレスベンダー は、info@globalgraphics.co.jpまで連絡ください。Harlequin MultiRIP 11へのアップグレードを希望される印刷サービスプロバイダは、RIP購入先にお問い合せください。