ニュースリリース
ラベルとパッケージの新機能を備えた最新Harlequin RIPがリリース
ケンブリッジ、UK、2019年5月9日:Harlequin RIP®の開発元であるGlobal Graphics Softwareが、業界最速のデジタル印刷機をドライブするプリントエンジンであるHarlequin RIPのバージョン12.1を本日発表しました。
Harlequin Version 12.1に、ラベルとパッケージワークフロー用の新機能、特にテクニカルマーク処理に関する新しいISO標準への対応、また高いデータスループット要件を満たすために複数RIPインスタンスを走らせる必要があるシステム用の拡張サポートが導入されました。
PDF Processing Steps(ISO 19593-1)は、ラベルやパッケージワークフロー用に策定された新しい業界標準で、ダイと折り線、または寸法などを含む処理ステップをPDFファイルにエンコードする方法を規定しており、プロダクションワークフローの最終段階で必要となる印刷を目的としないテクニカルコンテンツをマークする明確な方法を提供します。
Global Graphics SoftwareのCTO Martin Baileyは、デザイナーがそれぞれの項目にどのような名前を使ったかを知らなくても「たとえば“処理ステップを除き、PDF内部のデザインコンテンツだけを印刷“、もしくは”構造化された処理ステップだけを印刷”といった指令をHarlequin 12.1に行うことができるようになりました。」と述べています。このISO標準が策定されるまでは、デザイナーは暫定的な命名規則および方法を用いて処理ステップを記述していました。そしてそれは、エラーや無駄を引き起こすリスクを高めていました。
コンバータにとっての利益は、ダイカッターやその他の仕上げ装置との位置合わせを確認するために、断裁線と折り線だけを数回印刷した後に、本編の印刷を開始するなど、共通デジタル印刷ワークフローを自動化できることです。本編の印刷では、通常すべての処理ステップをオフにする必要があります。その結果、通常のグラフィックスだけが印刷され、最終的な印刷物に断裁線が印刷される危険はありません。カッターや加工装置への位置合わせが作業中にズレたかどうかを確認するために、最後にテクニカルセパレーションを数部印刷することがあります。
インクジェットの更なる高速化
Harlequin 12.1は、Harlequin Scalable RIPと呼ばれる拡張フレームワークを導入することで、複数RIPを使用するシステムにおけるサポートを拡張しました。 これにより、印刷ベンダは、単一のRIPから、単一のサーバー上の複数RIP、さらには複数サーバー上の複数RIPに至る、あらゆる規模のソリューションに対応できます。
「インクジェット印刷機の最高データ転送レートは今や毎秒45GBという驚異的なものになっています。Harlequinは、これら印刷機をすでにドライブしています」とBailey氏は述べています。 「Harlequin Scalable RIPを使用することで、プレスベンダは、初期の実装のために自社開発チームを大幅に増強することなく、高品質で堅牢なソリューションをより迅速に市場に投入できます。」
Harlequin 12.1では、単純な長方形でない、たとえば六角形や菱形ラベルのスタガード面付けのリピート用にシームレススクリーニングに対応しました。 これはフレキソグラフィックスのスリーブ、もしくは非出版グラビアで、同じスクリーニング付きラスタが印刷媒体に沿って、かつグラフィックス間に隙間なく複数回印刷されるときに、アーチファクト(人工産物)が発生するのを回避するために通常良く使用されております。シームレススクリーニングは、スポットファンクション、スレッショルド、タイルベースなど、すべてのHarlequinスクリーニングタイプに適用できます。
ラベルおよびパッケージワークフロー用の既存機能
Harlequin RIPには、コンバータのDFE内部で既に利用されている以下のような豊富な機能が含まれています。
- たとえすべてのオブジェクトが異なっていても機能する高速バリアブルデータ印刷。
- 白とニス用のオーバープリントの上書き
- ブランドカラーマッチング
- フレキソ、オフセット、デジタルプロダクション用のスクリーニングオプション
- In-RIPバーコード生成
- ダイナミックオーバーレイ
- 断裁線や折り線などをベクター形式でエクスポート
最新の製品ブロシャーを以下からダウンロードしてください。https://www.globalgraphics.co.jp/products/harlequin/
以上