Harlequin Core™ は、ラスターイメージプロセッサ(RIP)です。PDF、TIFF™、JPEG などのさまざまなファイル形式のテキストや画像データを、印刷装置が理解できるラスタデータに変換します。
Harlequinは30年以上にわたり印刷業界で信頼されてきた、最速のRIPエンジンであり、次世代のデジタル印刷機を支えています。また、Harlequinは、完全に自動化されたスマート工場に印刷機能を追加するために必要なすべてを提供するソフトウェアおよびハードウェアの完全なスタックであるSmartDFE™ の中核をなしています。独自のソリューションを構築したい場合、Harlequinはソフトウェア開発キット(SDK)としても利用可能です。
Harlequin Core v14の新機能
- 平均12.5%、最大60%のパフォーマンス向上
- PDF/X-6およびPDF/VT-3のサポート
- 最新のハードウェアに最適化
- CxF/X-4カラー
機能と利点
圧倒的なスピード
Harlequin Coreは最速のRIP Coreです。
究極のパフォーマンス
スケーラブルRIPファームを使用してパフォーマンスを最大化
エネルギー効率
エネルギー効率を最適化し、デジタルフロントエンド(DFE)の消費電力を削減します。
柔軟性
PDF、PNG、TIFF、JPEGなどの印刷に対応
高速バリアブルデータ印刷
Harlequin VariData™を使用して、バリアブルデータPDFファイル処理を高速化
幅広い互換性
PDF 2.0、PDF/X-6、PDF/VT-3、ICCなど、幅広い印刷関連標準に準拠
卓越したカラーマネジメント
In-RIP ICCカラーマネジメントにより、正確で一貫性のある予測可能なブランドカラーエミュレーションを実現
高品質のスクリーニングオプション
常に高品質の画像再現を保証
クロスプラットフォーム対応
Mac Silicon、Windows 11、Linux(RedhatおよびUbuntu)をサポート
シンプルなC API
レイヤーとコア間のインターフェイス用
ラスター以上の書き出し
技術的および構造的な輪郭をエクスポートし、特定のプリンタ機能(バー・スプリッティング、検査システムなど)に特化したプラグインを使用します。
株式会社ミマキエンジニアリング 技術本部 SW技術部 副部長 高井大輔氏「私たちは、弊社のプリンターの性能と多機能性を向上させるために、RasterLink7にHarlequinを選びましたが、素晴らしい結果が得られました。PDF処理速度が最大25%向上し、バリアブルデータの処理においても機能が強化されました。さらに、Harlequin Coreにより、透明などの複雑なデザイン要素の再現性が改善されました。」
圧倒的なスピード
Harlequin Coreは最速のRIPエンジンであるため、DFE全体のコストを削減できます。スケーラブルなので、さまざまなデバイスを駆動できます。拡張された統合フレームワークであるHarlequin Scalable RIPにより、さまざまなRIP/サーバ構成にアクセスできるため、統合のための開発工数を最小限に抑えながら、高品質で堅牢性の高いソリューションを迅速に市場に投入できます。
Harlequin Core v14は、v13に比べて平均速度が12.5%向上し、一部のファイルでは最大60%向上しています。OEMのテストスイートや構成と協力しながら、Harlequin Coreによって駆動される印刷機のライン速度を向上させるという継続的な目標のもと、お客様のジョブを高速化できるように開発を進めています。
バリアブルデータ
Harlequin VariData™は、PDF/VTまたは通常のPDFとして保存されたバリアブルデータジョブの印刷を大幅に高速化します。バリアブルデータゾーンには、テキスト、バーコード、画像を含めることができます。バリアブルデータゾーン外のコンテンツは静的で、一度RIP処理すれば再利用が可能ですが、バリアブルデータゾーン内のデータはページまたはステップごとにRIPされ、繰り返し使用されるアートワークも同様に処理されます。これにより、RIP処理速度が大幅に向上し、印刷機に追従できるようになります。
幅広い互換性
Harlequin Coreは、印刷生産に関連するPDF 2.0標準ISO 32000-2(PDF 2.0)のすべての機能をサポートしています。これには、AES-256暗号化、暗号化用のUnicodeパスワード、出力インテント、黒点の補正コントロール、ハーフトーンの原点設定、さらにPDF/X-6およびPDF/VT-3などが含まれます。
卓越したカラーマネジメントとスクリーニング
Harlequin ColorPro™は、幅広いワークフローに対応するために、正確で一貫性があり予測可能な色再現を実現するRIP内カラーマネージメントを提供します。業界標準のICCプロファイル(v4およびDeviceLinkプロファイルを含む)を完全にサポートしており、複数の変換を連結させることで、印刷機上のすべての色を最適に管理することができます。また、プロセスカラーだけでなく、RIPのリソースに含まれるブランドカラーやPDFファイルに埋め込まれたスペクトルデータ(CxF/X-4ファイル)も検出され、その正確な色再現を制御できます。ブランドカラーがライブPDFの透明度に関与し、プロセスカラーでエミュレートされる場合でも、意図された色の外観が保持されます。
シンプルなC API
Harlequin Core内部の機能を補完するために、自社やサードパーティコードを追加することができます。これにより、使用するスクリーニングやカラーマネジメントの種類から、必要となるラスター出力の正確な設定まで対応することができます。オンラインで実装例と完全なドキュメントが用意されており、さらに当社のTechnical Servicesチームからのコンサルティングも利用できるため、外部コードライブラリをシームレスに統合することができます。
独自のコードやサードパーティのコードを追加して、Harlequin Coreの機能を補完することができます。ご希望の外部コードライブラリをシームレスに統合できるよう、実装例と完全なドキュメントをオンラインで提供しています。
詳細を読む
ブローシャー
ホワイトペーパー
ガイド
ケーススタディ
ビデオ
- Speed and Scalability: two things to consider when choosing a RIP for your digital press
- Digital press data rates, and why they matter
- Working with spot colors in Harlequin Core
- Variable data printing and Harlequin VariData
開発者
お客様とともに
私たちGlobal Graphics Softwareでは、デジタル印刷の導入を始める際の難しさをよく理解しており、そのためにテクニカルサービスチームが無料の専門アドバイスとサポートを提供する準備ができています。
RIPやスクリーン技術の専任エキスパート、主要なソフトウェアエンジニア、そしカラーサイエンティストといった専門家が、数十年にわたる実務経験を活かして、最適なソフトウェアコンポーネントの選定から、印刷機への実装までのプロセスを丁寧にガイドします。
私たちは、個別に親しみやすいサービスを提供し、最短期間で市場投入を実現するためにお客様と協力して取り組むことを誇りとしています。