Global Graphics Software
デジタル印刷のための革新的なコアテクノロジ

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Artemisは、人工知能を使用してSmartDFEの各コンポーネントを強化するクラウドベースのデータ収集ハブです。匿名で収集されたデータにより、さまざまなシステムをモデル化し、経時的に追跡するために使用されます。データは高度な人工知能システムで処理され、メーカーに提供したり、SmartDFEにダウンロードしてシステムをより効果的にしたりできます。クラウド上でトレーニングが完了すると、ローカルのSmartDFE (またはその他のアプリケーション)でモデルを実行できます。Artemisは、自動制御の強化から印刷オペレータへのガイダンスに至る、さまざまなレベルの支援を提供できます。

機能と利点

  • データは、すべてのSmartDFEアプリケーションから中央のクラウドデータベースに収集
  • アプリケーション間でデータを集約 (SPC、色、スクリーニング、パフォーマンス)
  • 履歴およびトレンド(傾向)分析
  • ビッグデータとAI分析の使用を可能にするMATLABとのインターフェイス
  • 人工知能(AI)モデルのトレーニングと導入
  • 予知保全のシナリオ
  • コスト分析と予測
  • 新しい印刷機のPC要件を正確に予測 
  • 特定ジョブの最大ライン速度を予測
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データの一元的な収集と集約

Artemisは、アプリケーションからデータを収集してクラウドに保存するための標準的な方法を提供します。アプリケーションがオフラインの間は、情報はローカルに保存され、接続が回復するとアップロードされます。すべてのアプリケーションからのデータに、印刷機、メディア、インクIDのタグを付けることができるので、さまざまなアプリケーションからのデータを集約し、複数のアプリケーションからのフィードバックに基づいた包括的なモデルを作成できます。

履歴およびトレンド分析

データを長期間に渡り保存できるため、後でデータを見直すことができます。また、履歴データを分析し、トレンドやパターンを見つけ、問題の兆候を強調することもできます。

MathWorks® MATLABとのインターフェイス

クラウド上のデータをMathWorks MATLABに転送し、データサイエンティストやエンジニアが効果的に実証実験を実施できます。データセットは膨大になりますが、研究者はMATLABのビッグデータ機能を使用して実証実験を実施し、データを視覚化できます。MATLAB AI機能により、Global Graphics Software内外の研究者は、AIおよびディープラーニング(深層学習)テクノロジを展開できます。  

AIモデルのトレーニングと導入

AIモデルのトレーニングと作成は、MATLABを使用してクラウド上で行われますが、作成されたモデルはSmartDFEアプリケーションでローカルに展開できます。このため、プロダクション印刷機がインターネットに接続されていなくても、AIモデルはSmartDFEにインテリジェンスを追加できます。工場や得意先でリファレンス印刷機を使用して、すべての顧客が使用するモデルを作成できます。

予知保全のシナリオ

SPCおよびその他アプリケーションのトレンドデータを使用して、インテリジェントな予知保全サービスを提供できます。予知保全は、印刷機を24時間365日稼働させるための費用対効果に優れた方法であるとして実証されています。故障は常に最悪のタイミングで発生する可能性があります。予知保全では、主要なデータを追跡して、トレンドに関してトレーニングされたモデルを使用することで、故障が発生する前に、故障状態になるかもしれない部品を予測し、あらかじめ部品を交換するなど、適切なタイミングで保全できます。

コスト分析と予測

作業コストの計算には多くの方法があり、従来の方法では、潜在的な損失を引き起こすコストを過小評価してしまう可能性があります。Smart Job Cost Estimator (JCE) ツールは、入稿されたPDFを、印刷するのと同じ技術を使用して、コストを計算します。保守コスト、人件費、消耗品などの費用は、事例または簡単な計算式に基づいて手動で追加できます。ArtemisとSPCから返される情報を使用することで、より高度なコスト予測モデルが可能になります。これらモデルを将来のJCEにダウンロードすることで、営業チームは自信を持って作業見積りを行うことができるようになります。

PC要件と最大ライン速度を正確に予測

ジョブをRIP処理してインクジェットヘッドドライバカードを直接駆動させることは、印刷機メーカーと最終消費者にとって大きなメリットがあります。しかし、印刷機を最高速度で動作させるには、印刷機ベンダーは適切なPCハードウェアを選択する必要があります。ハードウェア選択の問題はDirect Benchmarkが開発された主な理由であり、Artemisを加えることで、多くのPCをベンチマークし、比較できるようになります。一元的に保存されたこれらのベンチマークを使用することで、特定ジョブにおけるライン速度要件に必要となるPCを予測することができます。同様に、SPCモデルをダウンロードして、特定ジョブで達成可能なライン速度を予測することもできます。印刷オペレータはこの情報を使用して、印刷機の印刷速度を下げたり、送信前にジョブを効率化したり、またはジョブを却下したりすることができるようになります。

お客様との連携
すべての顧客製品をユニークに

Global Graphicsは単なるRIPサプライヤではありません。お客様の目標を達成するためには、密接な開発パートナーシップが欠かせません。当社はプランニング前の早い段階からお客様と連携し、お客様の環境でのパフォーマンスの最適化を目指します。印刷機の市場投入にサポートが必要な場合や、市場導入の障壁となる技術的な問題がある場合は、Global Graphicsの専任エキスパートが問題解決のお手伝いをします。Graphicsのテクニカルサービスチームについては、こちらをご覧ください。お客様からのサポートが当社にとって重要となるため、当社のサポートチームをお客様のチームと密接に統合し、特定のユースケースに合わせてRIPを微調整します。